ミスチルの「未来」は榎京ですね！！榎京ですね榎京！

すいません、余韻が脱けません。
イノセント・ワールドは木場青！青木！！

しつこいですけど、邪魅のこと。


ずーっと榎木津のこと、と云うか神崎のことを考えていて、あの人は耽美主義と云うより男性コンプレックスだったのかなとか、寧ろ阿闍世コンプレックスなのか？とか、そんなどうでも善いことまで考え始め。まぁその辺はまたそのうち。
キャラ的に何か神崎って茜になり切れなかった人って感じだけど、ああいう風に具体的に恋愛感情を表現しているキャラって京極では他に居ないよなぁと思ったよ。本当に榎木津のこと好きだったんだろうなー。榎さんは多分その辺を判ってたから他の女性より長く付き合ってたのかもしれないな、と思った。三日と持たなかったそれまでの女性達はもしかしたら、榎さんを好きだったと云うより「帝王榎木津礼二郎」だとか「榎木津財閥の御曹司」とか「榎木津の外見」とか、そう云う形而下な部分で榎さんを好きだった人ばかりで、榎さんはそれが厭だったのかもなと。単に女のほうが榎木津に堪えられなかったってのもあると思うけど(笑)交際云々じゃなく遊び人な部分あったみたいだし、何より破天荒だからなぁ。あとやっぱり榎木津と付き合うって、凡人だったら劣等感と優越感の両方を常に抱えなきゃいけない訳で、その辺もしんどい部分が絶対あると思うんだよな。榎さんのあの社会的立ち位置のこだわりのなさと権力誇示者への嫌悪はその辺が起因しているんじゃないかしら。だから榎さんにとっては秋彦さんや関君と同じように「自分を一個人として好いてくれる」神崎が好きだったのかもなーって思った。だって神崎って戦前は凄い貧乏な娘だった訳でしょ。そんな人なら当然榎木津と自分とじゃ釣り合わないと考えると思うんだよね。でも神崎は多分そういうことは思わなくて、いつも対一個人で物事を考えてた人だと思うから榎木津に対する気持ちも本当に純粋に個人として好きだったと思うんだよね。榎木津はそれが嬉しかったんじゃないかなぁと思った訳だ。最初、榎木津はもしかしたら神崎には素性を明かしてなかったのかなとも思ったけど、神崎は中禅寺とも一度会ってるぐらいだからさすがに知らないってことはないかと思って。それに榎木津は相当有名だから本人が素性を明かさなくても知れることだろうし。
私は戦前の榎京も好きだし、榎木津自体も好きだから、通常ならそういう対象の神崎って邪魔な存在に感じるかなと思ったけど、全然逆で、なんか妙に神崎が好きな自分にビビった。それは、榎さんの神崎への思いってもしかしたら恋愛じゃなかったのかもしれないなと思ったからってのもあるんだけど。この辺は榎京思想が入っている所為もあるとは思うんだけど、もし榎木津が今も神崎のことを好きだったら、中禅寺に写真を返せと云うと思うんだよね。会いにも行っていたと思うし。照れ臭くて云えなかったとかじゃなくて、やっぱりその辺は出征の時に吹っ切ってしまったからなような気がする。と云うか、榎木津は復員してから幹麿の仕事の繋がりか何かで偶然神崎のことを知って、とりあえず幸せに元気に暮らしているならまぁ善いか見守っててやろう程度の気持ちだったと思うんだよな。家族愛的なものだったと云うか。それに本人が生きてるなら写真はもう必要ないなと榎木津なら思うだろうなと。つか、ひょっとしたら最初から家族愛的なものだったのかもしれないなとも思った。だからこそ唯一交際が長く続いているように中禅寺には見えたのかもしれない。まぁこの辺は私の妄想だが。つか、中禅寺に写真を預けるって行為自体がよく考えたら凄くないか？これ以外に深いよな。

それにしてもさ、榎木津のそんな大事な写真なら、本来あの中禅寺なら絶対ちゃんと保管しておく筈じゃん、手紙とか年賀状とかはちゃんと整理してるみたいだし。にも拘わらず、割り箸入れだとか切れ端だとかそんな如何でも善い整理していない塵の中に紛れさせてしまうなんて、その写真が相当ムカついたんだろうな(笑)でも捨てる訳にもいかないからとりあえず取っておくしかなかったって感じよね。榎京だよなぁ…(笑)


なーんてことをつらつら考えていたから、先述の阿闍世コンプレックスって意味勘違いしてないよな私、と、ちょっと魍魎読み返してみたんですよ。そしたら雨宮の件で泣いてしまった…(笑)雨宮は凄いよな、あの人相当好きだよ私は。